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豪徳寺(Goutokuji)とは
豪徳寺は、東京都世田谷区にあります。 台東区「浅草今戸神社(Imadojinnjya)」、新宿区落合南長崎「自性院(Jishouin)」と並び、「招き猫発祥の地」としても有名です。
豪徳寺のはじまりは、1480年 世田谷城主・吉良政忠(Kira Masatada)が、伯母を弔うために建てた庵「弘徳院(Kōtokuin)」だと言われています。 当初は臨済宗でしたが、1584年 門庵宗関(もんなんそうかん/Mon’na n sōkan)が住職になったのを機に層洞宗に改宗されました。 1633年 彦根藩の管轄となり、彦根藩二代当主の井伊直孝(Ii Naotaka)が井伊家の菩提寺(※)として、伽藍などを整備し、井伊直孝の戒名である「久昌院殿豪徳天英居士」から「豪徳寺」という名がつけられたとされています。 ※菩提寺…先祖代々、法要や供養をするお墓のあるお寺のこと。
招き猫発祥の地といわれる理由
彦根藩2代目藩主、井伊直孝(Ii Naotaka)が江戸藩邸に暮らしていたある日のこと。 鷹狩りの帰りに老朽化したこの寺の付近を通りかかったとき、寺の中から一匹の猫が手を招いていました。
それを見た井伊直孝は自分を招き入れようとしていると感じ、その寺に入って、ついでに休憩をしようと腰を下ろした途端、天候が急変。雷雨に見舞われたそうです。
雨が止むまで身動きができなかった井伊直孝は、寺の住職と話をして時間を潰すことになりました。
井伊直孝は、猫のおかげで雨に打たれることなく、寺の住職から法談を聞くこともでき、とても有意義な時間が過ごせたと、とても喜んだそうです。
後日、井伊直孝は、寺に多額の寄付をして、その寄付によって寺はきれいに整備されたそうです。井伊直孝を招き入れた猫が亡くなると住職は、その猫をまつった「招福殿(Shoufukuden)」を建てたんだとか。
これが、招き猫発祥の地といわれる理由なんだそうです。 それ以降、豪徳寺は、江戸における井伊家の菩提寺となったそうです。
豪徳寺の招き猫
豪徳寺では、招き猫のことを「招福猫児(まねぎねこ/Manegineko)」と呼ばれています。
招福殿の左手に多くの招き猫が奉納されています。 豪徳寺では、招き猫に願いをかけて家に持ち帰り、願いがかなった後、返納をします。
なので、招き猫が多いということは、それだけ人の願いを叶えたという事なんです。
「招き猫」というと、右手を上げているものは“金運・幸運”を招き、左手を上げているものは“お客様・人脈”を招くとされています。
なので、左手で招いて“お客様・人脈”、右手には小判をもっているイメージですが、豪徳寺の招き猫は、右手で招いて、左手は何ももっていない上品な猫が特徴です。
よく見る招き猫
その理由には、井伊家と深く関係していました。
という考えから小判をもっていないそうです。
招き猫の購入について
招き猫は、豪徳寺の事務所で販売されています。 サイズごとに全9種類販売されており、小さいもので300円から販売されています。
値段もお手頃な値段なので、自分用にもお土産にもオススメです。
※招き猫の販売時間:8:30~16:30まで
まだある招き猫ご利益グッズ
ご利益がありそうな招き猫の絵馬
透明のケースに納められた、ひも付き豆サイズの招き猫お守りは人気。
御朱印帳にも招き猫が描かれており、裏面には猫の足跡も。 猫好きな方は、とてもうれしいですね。
幕末のミステリー
豪徳寺は井伊家の菩提寺なので、井伊家代々のお墓があり、国の史跡に指定されています。
とても墓域が広く、豪徳寺には井伊直孝(Ii Naotaka)のほかに、6代彦根藩主・井伊直恒(Ii Naotsune)、10代・井伊直禔(なおよし/In Naoyoshi)、12代・井伊直幸(Ii Naoyuki)、15代・井伊直弼(Ii Naosuke)、16代・井伊直憲(Ii Naonori)と6人の藩主のほか、江戸に住んでいた正室、側室、子息子女、一部の家臣など303基もお墓があります。
気づいた人もいるかも知れませんが、幕末の大きな事件の一つ「桜田門外の変(Sakuradamongai no hen)」で有名な井伊直弼の墓も豪徳寺にあります。
首を切られて暗殺された井伊直弼は、家来が首を取り返し、縫い合わせたのち豪徳寺へ埋葬されたとされています。
しかし、研究によると井伊直弼の遺骸はここにはない・・・。
幕末の日本が大きく変わったこの時代に起こったミステリーに触れられるのも、豪徳寺の特徴です。 幕末の時代が好きな人は、是非訪れてみてください。
招き猫がゆるキャラのモチーフに
ゆるきゃらグランプリの初代チャンピョン「ひこにゃん(Hikonyan)」。 このひこにゃんは、まさに彦根市のゆるきゃらなんですが、このキャラクターのモチーフになったのが、豪徳寺の招き猫なんです。
豪徳寺商店街のゆるキャラ「たまにゃん(Tamachan)」も同じく招き猫がモチーフ。 豪徳寺商店街にはたまにゃんがあちこちにいるので、ぜひ探してみてください。
2019年5月に開催された豪徳寺たまにゃん祭り2019では、世田谷線も「幸福の招き猫電車」が走っていましたので、電車が好きな人は「幸福の招き猫電車」もチェックしてみてください。
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住所
東京都世田谷区豪徳寺2-24-7 ※目的地をクリックすると住所や電話番号、目的地経路の検索が表示されます。
2023.12.12