警察庁が正月の初詣参拝客数を2009年まで発表していたのは、みなさんご存知でしたか?
そこで毎年初詣参拝客数第1位だったのが、この『明治神宮』なのです。
正月三が日で延べ300万人を超える人々が訪れ、なんと年間参拝者数は1千万人を超しています。
現在でもその数は変わっていません。
外国人参拝客も多く、世界的にも名が知られているんですね。
国民の声から生まれた神社
1912年(明治45年/大正元年)に明治天皇、1914年(大正3年)には昭憲皇太后が崩御された後、国民の声として神社創建の支持が多かったことから1916年(大正5年)に造営が始まりました。
造営にあたっては、全国から約11万人もの青年奉仕団が集まり、1920年(大正9年)に明治神宮が創建されました。
人工林から自然林へ
明治神宮創建5年前の1915年(大正4年)に、100年後には自然林となるよう「永遠の森」計画がスタートし、外拝殿左手前にある神木【夫婦楠】もその際に植えられました。
約70万平方メートルもの境内には、日本本土以外に当時日本の領土であった朝鮮半島や台湾などから、365種・約10万本もの木々が植樹されました。
伊勢神宮に見られる「スギ」や「ヒノキ」を少なくして、東京の風土や環境に合うよう「カシ」・「シイ」・「クスノキ」などの照葉樹が植えられているのも特徴です。
今では234種と減少しましたが、100年経たないうちに自然林へと近づいています。
そして、国内では希少種の「オオタカ」など、野鳥の宝庫として多くの鳥が生息しています。
夫婦円満の象徴としての「夫婦楠」
明治天皇と昭憲皇太后が揃ってご祭神となっていることから、近年では縁結びのご利益でも人気を呼んでいることが窺い知れます。
教育勅語の12徳の1つ「夫婦相和し」にちなみ、御守りは夫婦円満の「相和守(そうわまもり)」として【2つで1組】になっています。
御守りには、境内に生えている「クスノキ」のアロマが染み込ませてあるのでで、リラクゼーション効果も期待できそうです。
また、明治神宮には「吉」や「凶」が書かれているおみくじはなく、「大御心(おおみごころ)」と呼ばれる、明治天皇・昭憲皇太后にゆかりのある御製歌で授与されます。
※明治神宮にはおみくじを結びつける場所がありませんので、授与された後は自分で持ち帰ることになっています。
- ご利益
- ご祭神
夫婦円満
家内安全
就職成就
明治天皇
昭憲皇太后
所在地/アクセス
東京都渋谷区代々木神園町1−1
JR山手線「原宿駅」または、東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮駅(原宿)」より徒歩1分