潮入の池と二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園
江戸時代には、江戸城の「出城」としての機能を果たした徳川将軍家の庭園。現在の姿が完成されたのは11代将軍家斉(Ienari)の時代といわれている。明治維新の後は皇室の離宮となり、名称を「浜離宮」と変えました。昭和27年には周囲の水面を含め、国の特別名勝及び特別史跡に指定され、その美しさは折り紙つきとなっています。
潮入の池
都内では唯一の海水の池。東京湾の水位の上下に従って水門を開閉し、池の水の出入りを調節しています。東京湾に面しているため池にはハゼ・ボラ・クラゲ・エイ・海で産卵するウナギまで生息しています。池の周囲に配置された岩や石にはベンケイガニやフナムシがいたり、フジツボがついています。また、池の上空にはカモメの舞う姿が みられます。
お伝い橋と中島の御茶屋
潮入の池の岸と中島を結ぶ、お伝い橋。中島には「中島の御茶屋」があり、水の面に映える橋と茶屋の姿は、風趣に富んでいます。かつては、眺めもよく、海の かなたに房総を望め、夕涼みや月見に使われたようです。現在の御茶屋は、昭和58年に再建され、抹茶を楽しむことができます。
『潮入の池』に浮かぶ中島に店を構え、庭園の景色を眺める事が出来ます。浜御殿に来た将軍をはじめお客様が、ここで庭園の景色を楽しんだ休憩所です。お茶を喫するだけでなく、食事や会話も楽しんだり、多目的に使用された建物でした。現在は無料の休憩所となっていて、だれでも入ることができます。抹茶・和菓子セット(有料)が人気メニューです。
インフォメーション
名称 | 浜離宮恩賜庭園 |
住所 | 中央区浜離宮庭園1-1 |
電話番号 | 03-3541-0200 |
営業時間 | 9:00~17:00(入園は16:30まで) |
定休日 | 12月29日~1月1日 |
利用可能カード | カード支払い不可 |
最寄り駅 | 都営大江戸線「汐留」「築地市場」、ゆりかもめ「汐留」駅下車徒歩7分、JR・地下鉄銀座線・都営浅草線「新橋」駅下車12分 |
駐車場 | 身障者用5台、観光バス駐車6台のスペース有 |
所要時間 | 園内一周約1時間 |
公式HP | http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html |