「心の安らぎを感じよう」美術館 【横山大観記念館】(Yokoyama taikan kinen-kan)

近代日本画壇の巨匠、横山大観 (Taikan Yokoyama) の住居跡地

ここは世界的有名画家の横山大観の記念館です。
この記念館は他の記念館と比べて非常に個性的なスタイルをとっています。

一般的な記念館は豪華な建物にたくさんの作品が展示してありますが、ここは彼が制作活動を行っていた家を、そのまま残したものなのです。

つまり横山大観記念館は彼がどのような場所で作品を制作していたのかを知ることができる大変貴重な場所です。

それでは横山大観の記念館の生い立ちとこの記念館の見どころについて見ていくことにしましょう。

 

 

横山大観記念館の造り

大観は1909年から1958年までこの池之端の自宅で数多くの作品を制作しました。

横山大観は日本の美術界に大きな影響を与えたました。

しかし彼は自らの名声だけではなく、日本美術の発展にも関心をもっていました。

彼は「私の死後はこの土地を財団法人に寄付し、公的資産として日本美術界のために役立てて欲しい」という言葉を残しました。

横山大観記念館はこの言葉をもとに遺族や関係者から横山大観の作品や遺品、画稿やスケッチ帳などを寄贈してもらい、彼が生活していた家を用いて1976年9月1日に設立されました。

記念館となるこの家に横山大観が住み始めたのは1909年のことです。ですが、この家は1945年3月10日、空襲を受けて住居が焼失し、その後1954年9月に池之端に再建されました。

大観は1958年2月26日、90歳で生涯を終えますがこの家で多くの名作を創作しました。

それでは横山大観邸の造りを見てみましょう。

日本画家として大成した横山大観でしたが、彼は当初何を目指していたのでしょうか??

それは…..なんと……..建築士でした!!

ですので彼の家であったこの記念館はデザインや建築技法、使用する木材や照明器具さらには庭の石の配置まで非常に凝った造りとなっています。

まずは「鉦鼓洞」(SHOKODOU)です。
ここは客間として作られた部屋です。

変わった名前が付けられていますがこの名前は大観がかつて住んでいた茨城県の五浦にあった洞窟から取られました。

お客様をもてなすための囲炉裏、重要文化財となっている「不動明王立像」(FUDOUMYOUOU RITUZOU)などが置かれています。

大きな窓から美しい庭園が見られます。
大観自身もこの部屋を好んでいたそうです。

1階と2階は「晩年の画室」 「寝室」、「画室」です。
ここは作品が展示されており3か月に1回のペースで展示物を変更しています。

さらに通路にも作品が展示されています。興味深いことに、大観が未完で作業を終えた作品までも展示されています。

海外に行くことが好きだった大観の旅行年譜や,お酒が大好きだった大観のウィスキーのポケットボトルもイタリア旅行の際に購入した革製のバックなどの私物まで展示されています。

大観と関わりをもった小杉未醒(Misei Kosugi)の作品も展示されています。

横山大観記念館の季節の楽しみ

横山大観記念館の目玉は、家屋の内部だけではありません。美しい庭園も見どころです。
6月は紫陽花  (あじさい)(HYDRANGEA)9月には彼岸花 (ひがんばな)(CLUSTER-AMARYLLIS )が咲き誇ります。

横山大観記念館のお勧め訪問時期

お勧めの訪問時期はズバリ春です。
なぜなら…少し遠回りをして上野公園の桜を鑑賞し、風情のある景色を満喫した後に横山大観記念館を訪れることが出来るからです。

JR上野駅で下車して歩く事約15分程度、上野の桜を鑑賞しながらの15分は至福の時になるでしょう。
上野駅、不忍口を出て先ずは不忍池に行きましょう。

不忍池に到達したら、不忍池を時計回りに歩いていきます。
この辺りはきれいな桜を見ることができます。
このまま歩いていくと、「不忍池西」という信号が見えてきます。

この道路を渡り、右折してそのまま真っすぐ歩いていくと横山大観記念館に到着します。

まとめ

さあ!心の安らぎを感じられる美術館」横山大観記念館を是非訪れてみましょう。

横山大観は記念切手にプリントされている絵画を描くなど有名な作品を多数所蔵しているので横山大観を知らない方であっても作品を楽しむ事ができます。

またこの世界的に有名な画家が、どのような環境で創作活動の為のインスピレーションを湧き出させたのかを知りたいという人にはとてもお勧めです。

如何でしたか?

あなたも横山大観記念館を訪れて大観が創作活動を行なったあの時代に思いを馳せましょう!!

インフォメーション

住所  東京都台東区池之端1-4-24
電話番号 03-3821-1017
開館時間 10:00〜16:00(入館は15:45まで)
休館日 月曜日 火曜日 水曜日
但し長期休館あり(夏期,梅雨時期,年末年始)
入館料

大人:800円  中高生:650円  小学生:300円
団体(20名様以上):650円  障がい者料金:650円 年間パスポート:2,200円

最寄り駅 東京メトロ千代田線「湯島」駅より徒歩7分,
東京メトロ銀座線「上野広小路」駅より徒歩12分,
都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」駅より徒歩12分,
JR「上野」駅・「御徒町」駅より徒歩15分
京成線「京成上野」駅より徒歩15分
公式HP https://taikan.tokyo/

 

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