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国立西洋美術館 (Kokuritsu Seiyou Bijutukan)
国立西洋美術館は上野公園の一角に立つ小さな箱型の美術館です。 戦後、日仏間の国交回復・関係改善の象徴として、20世紀の建築界の巨匠といわれる、ル・コルビジェ(Le Corbusier 1887~1965)の設計によって行われました。 記憶にある方もおられるかもしれませんが、2016年に、世界文化遺産に登録されました。 コルビジェの作品の多くはヨーロッパ諸国に残されていますが、この国立西洋美術館は、日本はもとより、東アジアでも唯一の作品であります。 当時、コルビジェが設計者に決まった背景には、弟子であった、前川國男(Kunio Maekawa 1905~1986)らの強力なる推薦によって決定されたといわれています。 ここでは、その見所について紹介していきたいと思います。
みどころ
美術館の前庭から建物を見るとエントランス部に「ピロティ」という1階部分に壁がなく柱だけで建物を支えている空間があります。 建物に入るためには、このピロティを通っていくのです。 外とも中とも言いがたい特殊な、そして、開放的なスペースになっています。
国立西洋美術館にはフランス政府から寄贈返還された松方コレクションを始め、印象派など、19世紀から20世紀前半の絵画・彫刻作品が約5500点所蔵されています。 常設展に加え、その季節・時節ごとに合わせた企画展も随時行われています。
国立西洋美術館は「モデュロール」と呼ばれる、コルビジェが提唱した尺度体系によって設計されています。 いわゆる「黄金比率」というもので、建物はもちろんのこと、前庭の床や外壁などすべての部分をこの比率によって設計されています。
1995年に発生した阪神・淡路大震災を受け、1998年には地下部分を含めすべてを地盤から絶縁する大規模な免震レトロフィット工事を行いました。 貴重な建築物や芸術作品を積極的に地震から保護しようとしています。
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2023.12.12